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キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】 【名前】春原宗太(はるばらそうた) 【容姿】目深に帽子をかぶった青年 【願い事】特になし(セイバー:犬塚信乃の願いを叶える) 【バッドエンド】 【グッドエンド】 【令呪】3/3 【HP】15/15 【筋力】D:2 【耐久】C:3 【敏捷】D:2 【魔力】D:2 【幸運】E:1 【スキル1】結界魔術:自分のサーヴァントの最大HPを15増やす。 【スキル2】継承礼装:自分のサーヴァントの物理攻撃時、補正値3を与える。 【スキル3】魔術礼装・カルデア:自分のサーヴァントの奇襲防御時、補正値3を与える。 【その他】秩序・善 男 泥 名前 春原宗太(はるばらそうた) 誕生日・年齢 4月20日・16歳 身長・体重 167cm・59kg 血液型 O型 好きなもの 運動・ゲーム全般 苦手なもの 夜更かし 特技 どんなところでも眠れる 起源 織る 属性 秩序・善 魔術属性 水 魔術系統 神仙道(なお、実際には何一つ学んでいない) 魔術特性 転換 魔術回路 質:C / 量:C/ 編成:通常 【設定・日帰り時】 魔術師の子。魔術師だった母とは死別している。 帽子につけてあるチャームは幼い頃に母から貰ったもので、母の魔力が備蓄されている。 「強い子になりなさい」という母の言葉を真に受けてひたすら剣術道場に通って体を鍛える毎日を過ごしていた。 聖杯戦争には巻き込まれる形で参加することになり、偶然セイバーを召喚してしまった。割と運が悪い。 参加した聖杯戦争が引き分けの形で終わり、その時知り合った魔術師朝乃紀香の弟子となる。 もう一度セイバーと再会すること、彼女の願いを叶えることを目標に、今日も魔術の修業に励んでいる。 【設定・FGO時】 魔術師の子。魔術師だった母とは死別している。 帽子につけてあるチャームは幼い頃に母から貰ったもので、母の魔力が備蓄されている。 「強い子になりなさい」という母の言葉を真に受けてひたすら剣術道場に通って体を鍛える毎日を過ごしていた。 その後、ひょんなことからある魔術師の弟子になり、師匠の推薦でカルデアのマスターとなる。 しかし、魔術は注連縄で入りにくくする程度の結界魔術程度しか使えず、魔術師としての知識も浅い。 召喚したセイバーと共に剪定軸に赴き、事態解決に尽力する。 【Fate/Grand Order -Pruning of Graft-履歴】 +《第一章 A.D.1428 棄聖百年戦争オルレアン》 魔術知識なし、実戦経験なしという殆ど一般人と変わらぬ状態だが、マスター適性が高く対策チームの一員となる。 チャームに編み込まれていた宝刀村雨の鍔を触媒にセイバー犬塚信乃を召喚する。 世界を救う気概はないが、世界が滅びるのも黙って見てはいられない、ある意味平凡すぎる精神の持ち主。 剪定軸フランスはオルレアンにて、聖杯を持つセイバーと対峙し、自身の負ったパルニング・オーダーというミッションが、多のために、あり得なかった小を切り離すということであると再認識する。 結果論ではあるが、その事実を認識後も精神性は変わらなかった。つまりは「世界を救う気概はないが、世界が滅びるのも黙って見てはいられない」である。ある意味ではこれが彼のマスターとしての一番の適正である可能性が高い。 ただし、それは全てを受け入れ諦めた、という意味ではない。おそらく彼はこの先の長い旅路の中で、また悩み、また涙し、また救おうとし、零し、歯を食いしばり、また歩くのである。普通の人間として。 +《第二章 A.D.1256 鏖殺執着教典ザバーニーヤ》 二度目の剪定軸に赴く。今回はカルデア製の魔術礼装付きである。 剪定軸エルサレム近郊にて、聖杯を持つアサシンと対峙する。 救うべきもの、救えなかったもの、救わなかったものの嘆きと叫びを見届ける。 そして事件の裏にいると思われる存在、キャスター・ゴラカヴを知る。 亡き母を知る彼は言う「君は母から何も残されなかった」と。 春原宗太が母から残されたものは・・・たしかに多くはなかった。 継承礼装である形見のチャームと、「強い子になりなさい」という言葉のみである。 だが、それはとても大事な物だった。彼とセイバー犬塚信乃を繋ぎ、彼に戦う力と意志を与えたからだ。 それが・・・母が望まなかった魔術師として戦うということであろうとも。 +《第三章 A.D.476 終末転変帝国ラヴェンナ》 三度剪定軸に赴く。相棒のセイバー犬塚信乃も霊基再臨した。 剪定軸、西ローマにて民を思う王と出会う。 ループする世界で、最後までただの人間らしく彼を信じ続け、戦士である彼の別側面と対峙し、雌雄を決した。 信じないこと、信じてはいけないものがあることを教えられつつも、信じることも否定されなかったことを嬉しく思いながら・・・いつか自分たちが剪定される可能性があることも知りながら・・・また春原宗太は歩く。歩き続ける。 ただの人間だって、願いを持ったっていいじゃないかと。そう歯を食いしばって笑いながら。
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前回までのマイケル・スコフィールドの第二次二次二次聖杯戦争は。 順風満帆だったマイケルの人生は兄であるリンカーンが暗殺犯として死刑判決を受けたことで一変する。兄の無実を信じ、自ら同じ刑務所に入り共に脱獄したマイケルだったが、逃亡劇の末に命も失うことになった。だがその時聖杯戦争への参加という天啓が彼に訪れ運命は大きく変わることになる。 聖杯戦争のマスターとしてアーチャー・ワイルド・ドッグを召喚し、戦いに飛び込んでいくことになった。 本選開始直後、多くのサーヴァントの戦闘の結果、冬木大橋は崩落し海へと沈むことになる。この事は魔力不足で倒れたマイケルに思いもよらない影響を及ぼした。搬送先の病院を拠点としていたアサシンと橋での戦闘から逃れてきたランサー組と期せずして遭遇したのだ。マイケルは一先ずの同盟を結ぶことになる。 一方、病院の外では戦局が大きく動いていた。三方からアルトリア、テレサ、そして兵部京介がそれぞれの思惑を胸に病院に接近するも、勘違いからアルトリアとテレサは冬木中央公園で戦闘になる。二騎のセイバーのたぐいまれなき戦闘に、更にカルナが介入し公園は焦土と化す。離れていてもわかる圧倒的な戦力差にマイケル達病院の主従は戦慄するも、そこに一人静観していた兵部京介が訪れて場は更に混乱することになった。消耗しているカルナを共闘して追撃し、ここで脱落させることを提案してきたのだ。マイケル達はこの無謀ともいえる強攻策を前に悩むも、一人先行した兵部京介が戦闘を開始したことと自分達が余力のあるうちに動かなければならないこと、そして扉間が死を覚悟してカルナに挑む決意ししたことで兵部京介の提案に乗ることを決断する。 遅れること数分、カルナと兵部京介が死闘を繰り広げるビルに到着した扉間の姿は、期せずしてカルナのマスターであるイリヤと瓜二つに変化していた。マイケルは逃亡生活の経験を活かして、扉間にカルナ主従の姿を撮影させてネットにバラ撒くという作戦を考え付いたのだが、万が一扉間が写ってしまった時のことを考えてランサー達を襲った「もう一人のイリヤ」の姿に変化させていたのだ。兵部京介と扉間の即席タッグは善戦し、ついにイリヤに手が届く。しかしあと一歩のところで殺害に失敗し辛くもそれぞれ逃げ延びることになった。魔力をほとんど使い果たした扉間は病院に戻るも昏倒し、辛うじて撮影した動画がマイケル達に託される。だがマイケルにはある変化が訪れていた…… アステカ文明は新大陸にあった他の文明と同様にヨーロッパやアジアのそれとは大きく異なっていた。発達した天文学や建築学があった一方で鉄器はなく、その宗教・神話にも様々な特徴がある。そして何より特異なのはその極端な軍国主義的統制的国家形態だろう。スパルタもかくやというその好戦性は特筆すべきものだ。ではなぜ、そのような文化を持つに至ったか? 一説では、文化が開放的か閉鎖的かは、食糧事情によって左右されるとある。余剰食糧が豊富ならば明るく開放的になり、逆に飢餓に襲われることが多いような文化圏では暗く冷たく、閉鎖的になるという。 私はこの説が真実かどうかはわからない。もっともらしいデマの可能性もある。だが、人が人を喰らうほどの、絶望的な飢餓に頻繁にあう文化が、アステカだとすれば、なるほど一応納得はいく。飢餓が人間を極端に効率的に合理的にするということだ。とは言っても、先進的な農耕技術を持つアステカが飢餓にあったとは思えない。あくまで文化としての食人だったのだろう。 だがそれは、文化であるにも関わらずそれだけの影響をもたらした、飢餓というものの途方もない大きさを示してはいないだろうか? 「マイケルさん?マイケルさん!?」 「ーー大丈夫だ茜さん、ちょっと目眩がしてね。」 スマホを片手に心配そうに顔を覗きこんできた茜にそう言ってにこやかに笑いかけると、マイケルも手に持っていた彼のスマホに視線を落とした。 今のは失敗だった。そうマイケルは心の中で反省する。他のマスターにいる前で大きな隙を見せてしまった。これでは殺してくださいと言っているようなものだ。 マイケルは震える指先でスマホを操作する。とにもかくにも問題なく動けるように見せなくてはならない。自分の症状に気づかれるわけにはいかない。今度は頭の中でそう考えながら、しかし体は正直なもので止めどなく汗が流れてくる。冷房が効いていることを差し引いても寒いというのに。 『アーチャー』と念話で話しかけようとしてきたのを感じて先んじて切り出す。日本人は阿吽の呼吸というものがあるらしいが、こういったものか、と漠然とマイケルは思った。 マイケルは、霊体化して姿の見えない二騎のサーヴァントと目の前でスマホ相手に悪戦苦闘している少女を順繰りに見渡そうとした。もちろん彼にサーヴァントは見えない。ただなんとなく、そこにいると思った。 アーチャーからのプレッシャーが増す。言葉を発さずとも、その威圧感は心臓を押し潰すようだ。もっとも今のマイケルはそんなこととは関係なく心臓が押し潰されそうなのだが。 『わかってるんだ……今ここで、決めておかないといけないって。』 スマホの画面には、ランサーの神々しい姿が逆光気味に写っている。これが、これから自分達が遅かれ早かれ戦うことになる相手。いったい何騎のサーヴァントがいれば勝てるのか、想像もつかない。そして少し画像を動かすと、ランサーのマスターと思われる銀髪でプレティーンといった年頃の少女が写る。思わず甥っこが頭に浮かぶが、頭痛でごまかした。 『ーー僕が合図したら、すぐに殺せ。』 一瞬、アーチャーから驚いた気配を感じた。事実、アーチャーは驚いていた。自分のマスターから、アマちゃんと思っていたマスターからその『許可』が降りることは半ば無いと思っていたからだ。マイケルを急かしていたのは義理立てのようなものであり最低限の忠誠心からだったが、まさかそれに応えるとは。 マイケルは顔をアーチャーがいると思われる方へ向ける。その視線は見えていないはずのアーチャーを目へと注がれ、そのあと発した念話は冷徹な決意が感じられた。 『この三人で、魂喰いする。』 マイケルにはもう、魔力がなかった。 本来ならば、マイケルは聖杯戦争の本選に進めるようなマスターではない。 マイケルには魔力がない。魂喰いをさせられるほどの非道さもないし、かといって調達するあてもない。サーヴァントにとって酸素のようなそれを供給できない以上、マイケルは必敗するはずだった。 だが、彼のサーヴァントは弱く、彼は賢かった。 極端に魔力消費が少ないアーチャーを常に霊体化させ、食事で魔力を補給させ、彼自身も体調を維持し続けることでアーチャーの消滅を本選まで先送りすることに成功したのだ。 だが、それにも限界はある。既に本選が始まった段階で魔力の不足は無視できないレベルだった。だから今こうして病院で車イスを使うはめになっている。そして、マイケルは知らないことだがアーチャーは一度曲がりなりにも戦闘している。ドラえもんを破壊するときとその前の伊達男との交渉の時の実体化はなけなしの魔力を根こそぎ持っていっていた。 そして、マイケルは見てしまった。あの圧倒的なサーヴァントを。何騎ものサーヴァントを蹴散らす太陽を。 それは、同盟相手のランサーがまるで月か星に思えるほどだ。 ーーマイケルは良心を持った男だ。なし崩し的に脱獄した仲間が危機に陥ったとき、見捨てずに助ける程度には。だが必要ならば恩人の善意も女性からの好意も利用してきたーー だから彼にはわかってしまう。彼の頭脳は、目の前のランサーさえどうにかすれば非力なマスターと気絶したアサシンという格好の魂喰いの対象がいることに気づいてしまう。同盟相手を僅かな時間で裏切ることが、最も合理的だと判断できる。 なぜなら、彼らもまた魔力がないから。互いが互いの栄養価の高い非常食になりえるから。 マイケルもアーチャーも、飢えている。目に写るものは、魔力の塊に見えた。 【新都・病院/2014年8月1日(金)1041】 【マイケル・スコフィールド@PRISON BREAKシリーズ】 [状態] 点滴、車イス、魔力消費(極大)、精神的な疲労(大)、衰弱(中)、覚悟。 [残存令呪] 3画 [思考・状況] 基本行動方針 優勝を目指しているが‥‥? 1.他のサーヴァントなら……魂喰いしても…… 2.こうなったら病院に潜伏する。 3.予選と同じくキャスターとの同盟を狙うがあのキャスター(兵部京介)は…… 4.アサシンのマスターはどこだ? [備考] ●大手企業のサラリーマンが動かせるレベルの所持金。 ●自宅は新都の某マンションです。 ●予選の時に学校で盗撮をしましたが、夏休みということもありなんの成果も得られなかったようです。 ●SEASON 2終了時からの参戦です。 ●アサシン(千住扉間)、ランサー(真田幸村)達と同盟を結ぶました。 ●日野茜への好感度が上がりました。 ●ランサー(カルナ)の戦闘を目撃しました。 ●アサシン(千手扉間)への好感度が上がりました。 ●スマホにアサシン(千手扉間)が病院を出てから帰ってくるまでの映像があります。写っているのはランサー(カルナ)、ランサーのマスターのイリヤ、キャスター(兵部京介)です。 ●魂喰いに踏み切る覚悟をしました。ただし、聖杯戦争の当事者である他の主従だけです。 【アーチャー(ワイルド・ドッグ)@TIME CRISISシリーズ】 [状態] 筋力(15)/C、 耐久(15)/C+、 敏捷(10)/D、 魔力(1)/E、 幸運(10)/D+、 宝具(0)/E 魔力不足(極大)、実体化に支障、魔力の不足により全パラメータ半減、魔力不足により宝具使用不可。 [思考・状況] 基本行動方針 優勝するためには手段を選ばず。一応マスターの考えは尊重しなくもない。が、程度はある。 1.マイケルを少し見直した。 2.最悪の場合はマスターからを魔力を吸い付くせば自分一人はなんとかなるので積極的に同盟相手を探す。 3.マスター(マイケル)に不信感とイラつきを覚えていたがだいぶ緩和。 [備考] ●乗り換えるマスターを探し始めました。 ●トバルカインのマスター(少佐)と三人で話しました。好感度はかなり下がりました。 ●ドラえもんでの魂食いしました。誤差の範囲で強くなりました。 ●ランサー(カルナ)の戦闘を目撃しました。 【ランサー(真田幸村)@戦国BASARAシリーズ】 [状態] 筋力(20)/B、 耐久(20)/B、 敏捷(15)/C、 魔力(15)/C、 幸運(15)/C、 宝具(0)/B、 霊体化、疲労(中)、魔力消費(極大)、魔力不足により宝具使用不可、魔力不足により全パラメーター半減、肋骨にひびと内臓に損傷(どちらもまあまあ回復)、安堵と屈辱と無力感、そして茜への責任感。 [思考・状況] 基本行動方針 強敵たちと熱く、燃え滾る戦を!!だが‥‥ 1 敵襲に備える。 2 あさしん(千手扉間)が生きて帰ってきて安堵。 3 ますたぁ(茜)に聖杯戦争について伝えたが……どうしてこうなった。 4 ますたぁ(茜)への申し訳なさと不甲斐ない自分への苛立ち。 5 あの爆発、あーちゃー(アリシア)は無事とアサシンは言ったが‥‥ 6 俺は…… 7 せいばぁ(テレサ)、ばあさあかぁ(小野寺ユウスケ)と再戦し、勝利する 8 あの卑劣な作戦、やはりあさしん(扉間)は忍びの者……? [備考] ●ランサー(アリシア)のクラスをアーチャーと誤認しています。 ●ランサー(アリシア)の真名を悟ったかどうかは後の書き手さんにお任せします。 ●アサシン(千手扉間)を忍のサーヴァントだと考えています。 ●病院内にランサーの噂が立ちました。『アイドルの関係者』、『映画の撮影』、『歌舞伎』、『うるさい』、『真田』といった単語やそれに関連した尾ひれのついた噂が広まり始めています。また病院外でも地方紙で報じられています。 ●ランサー(カルナ)の戦闘を目撃しました。 ●アサシン(千手扉間)への警戒心が薄れました。 【日野茜@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態] 魔力消費(大)、頭にタンコブ(応急処置済)、??? [残存令呪] 3画 [思考・状況] 基本行動方針 聖杯戦争はサーヴァント同士の格闘技!だと思ってたけどマスターも頑張らないと!! 1 .聖杯戦争という企画を頑張る! 2.アサシンさん(扉間)がとってきた映像をアップロードする……視聴者参加型なのかなやっぱり。 [備考] ●予選期間中他のマスター、サーヴァントと出会うことはありませんでした。 ●月海原学園高等部の生徒という立場が与えられています。 所持金は高校生相応の額となっています。 ●自宅は深山町のどこかです。 ●セイバー(テレサ)、バーサーカー(小野寺ユウスケ)の基本ステータスを確認しました。 ●気が動転していたため、ランサー(アリシア)、バーサーカー(サイト)、バーサーカー(ヘラクレス)のステータスを確認できていないかもしれません。 ●病院にアイドル・日野茜の噂が立ちました。『アイドル』、『撮影』、『外人』などの単語やそれに関連した尾ひれのついた噂が拡がりはじめています。 ●病院の特別病床に入院しました。病室のある階に立ち入るにはガードマンのいる階段を通るか専用のIDカードをエレベーターにタッチする必要があります。 ●聖杯戦争を番組の企画だと考えたり考えなかったりしました。とりあえず今後自分が常にカメラに撮られていると考え視聴率が取れるように行動します。 ●ランサー(カルナ)の戦闘を目撃しました。 ●スマホにアサシン(千手扉間)が病院を出てから帰ってくるまでの映像があります。写っているのはランサー(カルナ)、ランサーのマスターのイリヤ、キャスター(兵部京介)です。 【アサシン(千手扉間)@NARUTO】 [状態] 筋力(15)/C、 耐久(15)/C、 敏捷(25)/A+、 魔力(9)/B、 幸運(5)/E、 宝具(0)/EX 霊体化、気絶、魔力不足(極大)、魔力不足により宝具使用不可、魔力不足により全パラメーター半減、飛雷針の術の発動不可のため敏捷が+分アップしない。 [思考・状況] 基本行動方針 聖杯を用いて木の葉に恒久的な発展と平和を。 1.??? 2.ランサー(カルナ)のマスターはーー。 3.マスター(りん)が他の組に見つからないように警戒している……ランサーのせいで無理そうだが。 4.三つの問題は一先ず後回しでよいだろう。 5.魂喰いの罪を擦り付ける相手は慎重に選定する 6.穢土転生の準備を進める。 7.他の組の情報収集に務める。同時にランサー達を何とか隠ぺいしたいがたぶん無理。 8.女ランサー(アリシア)との明日正午の冬木ホテルでの接触を検討し、場合によっては殺す。 9.バーサーカー(ヘラクレス)は現在は泳がせる。 10.逃げたサーヴァント(サイト)が気になる。 11.聖杯を入手できなかった場合のことを考え、聖杯を託すに足る者を探す。まずはランサーのマスター(日野茜)。 12.マスター(りん)の願いにうちはの影を感じて……? [備考] ●予選期間中に他の組の情報を入手していたかもしれません。 ただし情報を持っていてもサーヴァントの真名は含まれません。 ●影分身が魂喰いを行ないましたが、戦闘でほぼ使いきりました。その罪はバーサーカー(サイト)に擦り付けられるものと判断しています。 ●ランサー(アリシア)の真名を悟ったかどうかは後の書き手さんにお任せします。 ●バーサーカー(ヘラクレス)に半端な攻撃(Bランク以下?)は通用しないことを悟りました。 ●バーサーカーの石斧に飛雷針の術のマーキングをしました。 ●聖杯戦争への認識を改めました。普段より方針が変更しやすくなっています。 ●ランサー・真田幸村達とアーチャー・ワイルド・ドッグ達とフワッとした同盟を結びました。期限は8月8日です。またランサーのマスターがヒノアカネだと認識しました。 ●九重りんへの印象が悪化しました。 ●三谷亘の令呪二画付の肉塊が封印された巻物を九重りんの私物に紛れ込ませました。 ●ランサー(カルナ)の戦闘を目撃しました。 ●イリヤ(kl)の髪の毛を入手しました。アサシンが霊体化したため床に落ちました。
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やる夫が聖杯戦争に巻き込まれるようです ここは「やる夫が聖杯戦争に巻き込まれるようです」シリーズのまとめみたいなところです。 1の書いたサーヴァント&マスターデータをまとめただけです。 多分自由に編集ができる筈なので間違っている情報があれば修正お願いします。 現行スレ やる夫板(仮) やる夫が聖杯戦争に巻き込まれるようです Part.8 http //yy700.60.kg/test/read.cgi/yaruo/1228572927/l50 ググレカスコーナー- ナイトウィザード The Animation 天元突破 グレンラガン CHAOS;HEAD サイト内検索 検索
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冬木市、新都、ハイアットホテル。 日付が今日から明日に変わった後も暫く、会合は続いていた。 アーチャー、ライダー、キャスター、アサシン、そしてマスター二人が参加する、西の敵対勢力を撃滅する為の軍議だ。 「――さて、これで大体詰めるべきは詰めたというところかな?」 「やれるだけの準備はした。後は行動するだけだ」 アーチャーの言葉をライダーが引き継ぐ。 誰もが己の手札を許容できる際の際まで曝け出し、作戦戦術を練りに練った。 磐石の態勢を整えたと言えるが、勝率はおそらく五分には届かない。 それでも、誰も臆する事無く――この場に在る全員が、勝ちに往くのだという自信を漲らせている。 「――では、最後にもう一度確認しておこう。我々の目的は何か?」 「深山町に存在する強力な敵性集団の撃退だ」 「ここにいる俺達は、本来なら誰もが最後の一人になるまで戦う敵同士」 「しかし、敵集団はあまりに強力過ぎる。私達が単独で当たれば各個に撃破されるだけ」 「然り。故に、我らはこうして集い、目的を同じくした」 「敵軍の排除……しかし、それで“おしまい”ではないな。 元来我らは、各々願うところあってこの聖杯戦争に参陣した身。 奴らを排除し、さあ我々で聖杯を分かち合おうか……ふん、そんな事にはならん。絶対にな」 「もし我々が勝利したとしても、その後は通常通りの聖杯戦争に戻るだけ。何の矛盾も無い」 ここに居る面々は、間違っても信頼や信用といった関係で結ばれてはいない。 これから始まる一大決戦でさえも、唯の通過点でしかない。 寸前まで肩を並べていた者は、詰まるところは聖杯を阻む障害に他ならないのだから。 「奴らを排除した後、俺達は改めて“敵”となる……異存はない。 だがどこでその排除したという線引をするかだな。さすがにあいつらの戦力を削がない内に抜け駆けするような奴はいないだろう」 「望ましいのは殲滅だが、最低でもセイバー二騎の排除だ。これさえ成せば後は手を組まずともどうにでもなる」 敵の情報はかなりの確度で出揃っている。 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアとガウェインについてはスザクが。 衛宮士郎とアルトリアについては切嗣が。 オーズについてはライダーが……オーズのマスターについては詳細は入手できていないが、言動を見るに魔術師ではないのは明らかだ。 キャスターとランサーは、アサシンが一度交戦したらしい。そしてアーチャーが手駒としていた鳴上悠からも彼らの情報を得た。 同時に彼らは、敵もまたこちらの陣営の情報を得ているという前提で対策を立てていた。楽観的な要素は極力排除するためだ。 敵の主戦力はやはり、最優のクラスであるセイバーだろう。 「では、セイバー二騎を排除したら後は自由にやっていいという事だな?」 「残るはランサーとライダー、そしてキャスターですか。確かにセイバーよりは与し易いでしょうが」 「セイバーを打倒した時点で我々もかなりの消耗を強いられているはずだ。その状況で決着を着けようとするのは利口とは思えんな」 「フ……理解しているさ。何もいきなり襲いかかろうというのではない。セイバーを排除した後は撤退に移らせてもらうというだけだ。 残党を始末したいのならば残った者が好きにすればいい」 「まあ、その辺りが落とし所だろうな。俺達の協力関係は」 可能ならば敵を全滅させるのが理想だが、深追いし過ぎて味方に背中から撃たれたのでは本末転倒だ。 アーチャーとしては、時間停止が通じないであろうアルトリアと吸血鬼の天敵であるガウェインの排除こそが絶対条件であり、それ以上の消耗は余計でしかない。 ライダーは敵のライダー、オーズを破壊・吸収できれば欠けたカードを補って余りある力を得られる。他人に譲る訳にはいかない。 バーサーカーは奪われた“無毀なる湖光”をアルトリアから取り戻さねばならず、それを抜きにしてもアルトリアを目前にすれば制御は効かない。 アサシンとキャスターは命題めいたものは持ち合わせていないが、それ故にいつ裏切るかわからないスタンスでもある。 結果、敵の主力であるセイバーを打倒した後は同盟を解散、という結論が最善であると皆が判断した。 「では、解散だな。襲撃はいつ決行するのだ?」 「各々準備もあるだろう。今より二時間ほど後ではどうかな。場所と始めるタイミングは私が知らせよう」 切嗣とスザクは元より、アーチャーもまた鳴上悠より携帯電話を入手していた。 気配遮断スキルを持つアサシンが標的の位置を確認し、メールの一斉送信で開戦を告げる手筈だ。 こうして、一夜限りの茶会は終わる。 おそらくはこの聖杯戦争の趨勢を決定づけるであろう一大決戦。 その開戦の時を待ち、サーヴァント達は夜の闇に散っていく。 ◆ 「俺達はどう動く?」 「概ね、先ほどの会合通りで構わない。だが今回ばかりはオーズよりもセイバーを討つ事に集中してくれ」 「わかってる。いかにオーズの力を得ても、今のセイバーとフルスペックのガウェイン相手じゃ分が悪いのは変わらんだろうしな」 ライダー、門矢士は切嗣から施された回復魔術によって大体の傷を回復させた。 ディケイドライバーの損傷も修復が完了し、何とか全力で戦える状態にまで復帰したと言える。 「だがアーチャーの言った通り、セイバーを排除した後は俺も好きにやらせてもらう。 もし誰かにオーズを倒されでもしたら、残った奴らを片付けるのは難しくなるからな」 「それは任せるよ。できれば、オーズをどこか遠くに引き離して誰の邪魔も入らない所でやってくれ 今回は複数のサーヴァントが入り乱れる乱戦になる。僕も近くで見ているって事はできないだろうからね」 切嗣は背中の狙撃銃を指す。どこかのビルに潜伏して戦場を窺う腹積もりだ。 「敵のマスターも前線には出てこないだろう。正真正銘、サーヴァント同士の決戦になる」 「望む所だ。今度こそ奴らとケリを着けてやる」 ライダーが持てる能力を全て開放し、バーサーカー・アーチャーと連携すれば、その力は何倍にも増す。 切嗣はサポートに徹する事になる。無論、敵のマスターを狙う機会があれば、狙撃を躊躇うつもりは無いが。 気掛かりといえば、あの衛宮士郎という少年だ。 (僕と同じ衛宮の姓……だが、“衛宮”には有り得ない投影魔術と、騎士王のサーヴァント。 僕に覚えはない。父の隠し子という線も無いだろう。なら、あいつは何者なんだ……?) 未来で切嗣が出会うはずの、いずれ養子とする少年――当然、今の切嗣が知る由はない。 排除すべき、油断のならない敵。切嗣にとって衛宮士郎はそれ以上でも以下でもなかった。 (起源弾は奴には通じなかった。それが奴の魔術か、何らかの霊装の効果か。 いずれにしろ、今回の戦いでは顔を合わせる事は無いだろうが……) 多数のサーヴァントが激突する戦場に乱入してくるマスターなど、よほど気が触れたマスターでもなければ有り得ない。 ライダー達が首尾よくセイバーを討ち取ってくれればそれで済む話だ。 だが、もし衛宮士郎が切嗣の射界内に現れたならば――今度こそ、銃弾を脳天に叩き込む。 魔術師殺しと世界の破壊者は、来たるべき時をただ静かに待つ。 【新都/深夜】 【衛宮切嗣@Fate/zero】 [令呪]:1画 [状態]:固有時制御の反動ダメージ(中)、魔力消費(大) [装備]:ワルサー、キャレコ 、狙撃銃 携帯電話、鉈、大きな鏡、その他多数(ホームセンターで購入できるもの) 【ライダー(門矢司)@仮面ライダーディケイド】 [状態]:魔力消費(中) ◆ 「――さて、終わりましたよスザク。調子はどうですか?」 「ああ、問題ない。これなら敵の魔術師とも十分渡り合えると思う」 キャスターは枢木スザクの左腕・両脚を機械鎧へと錬成した。そして今、更に強化改造を施したところである。 両脚はスザクの脚力と得意の蹴りを活かすために、炸薬を仕込んで爆発的な加速を得られるようにした。 左腕には掌から銃弾を発射できるオーソドックスなタイプの戦闘用機械鎧に。 そして取り回しの良いブレードを数本、動きを阻害しない程度に装備する。 道具作成スキルを持つキャスターの手による物であるため神秘を帯びているとはいえ、これらの武装はサーヴァントには辛うじて通じるという程度。 だが人間のマスター相手なら十分。鳴上悠と同じペルソナ使いの花村陽介、分身のアサシンと渡り合ったという名無という男、そして衛宮士郎。 この三者と相対しても、互角程度には渡り合えるはずだ。 「あなたがこれらの武装を使う機会があるかわかりませんが、やれるだけはやりましたよ。健闘を祈ります」 「感謝する、キャスター。だが……次の戦い、本当に参加するのか? お前にとってはさして意味は無いはずだ」 「まあ、そうですがね。どうせ死ぬなら楽しんでからの方がいいでしょう。 あなたは観察に値する対象だ。あなたの結末を見届けたいというのが今の私の願いなのでね。この戦いくらいは付き合ってあげますよ」 本心かどうかわからないが、だからと言って切り捨てられるほど今のキャスターが占める位置は小さくない。 出夢ほど信用する事はできないが、少なくとも切嗣やアーチャーほど危険でもない。 もしスザクが最後まで勝ち残れば、このキャスターは一体どうするのか。 兎にも角にも、次の戦いを勝ち残らねば先を考える意味もない。 キャスターが自身の治療を始めたのを潮に、スザクは頭を振って体を休める。 数時間後には、間違いなく、無二の友であり宿敵でもあるルルーシュと雌雄を決する事になる。 彼を手に掛ける事にもはや躊躇いは無い。油断すれば駆逐されるのは自身であると骨身に染みて理解している。 (俺はルルーシュを……憎んではいない。俺にはもうその資格は無い。 でも……君はどうだ、ルルーシュ。ナナリーを奪った俺を、君は俺を憎んでいるか?) この枢木スザクは第二次東京決戦の直後に聖杯戦争に参加している。 故に、エリア11総督であるナナリー・ヴィ・ブリタニアの生存を知らず、犯した罪の清算を聖杯に求めている。 数時間後に対峙するであろうルルーシュが、厳密な意味ではスザクの知っているルルーシュとは?人である事など知る筈もない。 その程度の齟齬を解消する会話さえできないまま、彼らは決定的に道を違えてしまった。 テロリストとして活動していたルルーシュと、ブリタニアの騎士として反乱を鎮圧していたスザク。 聖杯を破壊するべく同志を集めるルルーシュと、聖杯を手に入れるべく殺戮を目論むスザク。 皮肉な事に、かつてとは立場が真逆になった。今のスザクを肯定してくれる者など誰もいないのに対し、ルルーシュは正しく正義の味方と言える立ち位置だ。 一体どんな心境の変化が彼に起きたのか、興味はあるがもはや知る術は無い。 (もし、この聖杯戦争が始まってすぐ、君に会えていれば……俺達は、昔のように手を取り合えていたのだろうか) ルルーシュの智と、スザクの武。 力を合わせればできない事は無いと思っていたし、事実、彼ら二人が世界全てを制圧した未来もあった。 だがもう、その未来にはたどり着けない。 事ここに到っては、どちらかがどちらかを淘汰するしか先へ進む道は無いのだ。 (君にガウェインという新たな剣があるように、俺にもランスロットという剣がある。 俺達が彼らを引き寄せた時点で、対立は決まっていたのかもしれないな) 今も遠くに待機させているバーサーカーからは、焦げ付くような戦意が強烈に吹きつけられてくる。 バーサーカーも、次の戦いがセイバーと決着を着ける舞台であると感じ取っているのかもしれない。 キャスターの“賢者の石”をバーサーカーに与えれば、もはや彼がスザクの拙い魔力に縛られる事は無くなる。 それ自体が魔力炉である賢者の石を直接取り込めば、圧倒的な魔力が急速に充填されてバーサーカーの傷も癒えるだろう。 実力を存分に発揮できる剣の宝具も手に入れた。 湖の騎士、その本当の意味での全力を遠慮なく発揮できるはずだ。 (……決着を着けよう、ルルーシュ。俺達はもうお互いに、引き返せない所まで来た。 なら、君を殺すのは俺であり、俺を殺すのは君でなくちゃいけない。俺達は……友達、だからな) 憎しみからではなく、ただ目の前に立つ障害を排除するために。 枢木スザクは開戦の時を待つ。 【新都/深夜】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [令呪]:2画 [状態]:疲労(大)、義手・義足を機械鎧化 [装備]:キャスターが制作したブレード(複数) [道具]:エッケザックス@ファイヤーエムブレム 覇者の剣、封印の剣@ファイアーエムブレム 覇者の剣 【バーサーカー(ランスロット)@Fate/Zero】 [状態]:ダメージ(特大・戦闘行動に支障あり)、魔力消費(極大・実体化困難)、右腕欠損、兜及び上半身の鎧破壊 宝具“無毀なる湖光(アロンダイト)”喪失 【キャスター(ゾルフ・J・キンブリー)@鋼の錬金術師】 [状態]:疲労(小)、魔力消費(小)、全身ダメージ(小) [装備]:羽瀬川小鳩を練成した賢者の石 ◆ 市長が開発していた対ランサー用のプログラムは滞り無く完成し、キャスターの手によって弾丸の形状に錬成された。 これを使用するのは気配遮断スキルを持つアサシンが適任である。 「よくやってくれた、市長。ここからは私の仕事だ」 「信じているよ、大統領。私にできるのはここまでだ」 突貫でプログラムを仕上げたジョン・バックスはさすがに疲労困憊だった。 とはいえ、その苦労に見合うだけのものはできた。あとは実戦でその仕上がりを確かめるのみ。 バーサーカーとライダー、そしてアーチャーがセイバー二騎と敵のライダーを。そしてアサシンがランサーを。 これがとりあえずの受け持ちである。双方にいるキャスターは全体の援護といった所だ。 「深山町にいる私からも、敵が動いたという情報はまだ無い。少しは休めるぞ」 「だといいが……ああ、アーチャーのマスターを探させていたな。そっちはどうだ?」 「芳しくないな。まあ、あまり期待はしないでくれ」 決戦までにアーチャーのマスターを発見するのは難しいかもしれない。、 単独行動スキルを有するアーチャーならマスターを伴わず戦場に現れる事が可能だからだ。 それでも、確実に戦況を把握するならやはりマスターの存在は必須だ。 「捜索は引き続き続ける。君はとりあえず休んでいてくれ。場合によってはまた私を増やしてもらう事になるかもしれん」 「なぜだろうな、私は一度も戦闘に出ていないのにやたらと消耗している気がするぞ……」 ブツブツと呟きながらも横になった市長を見下ろし、アサシンは窓の外に目を向ける。 実のところ、一つ、アーチャーのマスターをおびき出す手が無いではない。 (あのアーチャーはディエゴ・ブランドーに瓜二つだ。しかし奴のスタンドは恐竜化するものであり、時間を止めるなどという強力な物ではなかった。 別世界のディエゴ……? いや、それにしても少し違う気がする……無関係ではないのだろうが) ディエゴ・ブランドーはアサシン、ファニー・ヴァレンタインも関与していたスティール・ボール・ランに参加していた騎手の一人だ。 とにかく、アーチャーとディエゴは似ているという点が重要だ。それこそ一見しただけでは見間違うくらいに。 ディエゴをD4Cの能力でこの世界に“連れて来る”。 そして適当に痛めつけておき、決戦が始まったら後方で監視している者たちの前に放り出す……それでアーチャーのマスターが何らかの動きを見せる、かもしれない。 (まあ、まずは西の連中の排除だ。奴らを打ち崩すまではあのアーチャーは必要だからな) その名の如く、アサシンは闇に気配を溶け込ませていく。 開戦まで、もう少し。 その鐘を響かせるのは、他でもなくこのファニー・ヴァレンタインである。 【新都・双子館/深夜】 【ジョン・バックス@未来日記】 [令呪]:3画 [状態]:疲労(中)、魔力消費(小)、冬木市市長 [装備]:「The watcher」 [道具]:栄養ドリンク(箱) 【アサシン(ファニー・ヴァレンタイン)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態](4人目)・魔力消費(中) [装備]:拳銃、対ランサー用プログラム弾 [道具]:携帯電話 【アサシン(ファニー・ヴァレンタイン 並行世界)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態](6人目)・魔力消費(極大)・宝具「D4C」無し [装備]:拳銃、対ランサー用プログラム弾 [道具]:携帯電話 【新都/深夜】 【アサシン(ファニー・ヴァレンタイン)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態](7人目)・魔力消費(極大)・宝具「D4C」無し・気配遮断 [装備]:拳銃 [道具]:携帯電話 【深山町・遠坂邸付近/深夜】 【アサシン(ファニー・ヴァレンタイン 並行世界)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態](5人目)・魔力消費(極大)・宝具「D4C」無し・気配遮断 [装備]:拳銃 [道具]:携帯電話 ◆ 道中で補給がてら“食事”をしつつ、アーチャーは思考する。 封印の剣はスザクに譲渡したため、今のアーチャーは無手だ。 決戦の直前に、キャスターから彼が作成した多数の投擲武器を受け取る手筈になっている。 吸血鬼であるアーチャー、DIOにとって、最大の敵はやはりガウェインだ。 固有スキル“聖者の数字”はこの時間帯なら発動しない。 だからこそなんとしても、今夜中にガウェインを始末する必要がある。 そして、もう片方のセイバー、アルトリアもまた逃せない敵となった。 “騎士王”アルトリア=ペンドラゴンと、“太陽の騎士”ガウェイン。 この二者は共に高い対魔力スキル、対軍宝具を持ち、ステータスも全体的に高い次元でまとまっている。 だが幸いと言うべきか、こちらの陣営には純粋な魔術を行使するサーヴァントは存在しない。 キャスター――ゾルフ・J・キンブリーの扱う業は魔術ではなく錬金術。 神秘でありながら物理現象の側面を持つ紅蓮の錬金術は、セイバーの対魔力スキルを以てしても無効化しきれない。 無論、致命傷を与えられる程ではないが、僅かでも“通じる”のならば価値はある。 対魔力スキルに任せてキャスターの攻撃を無視する、という事ができないからだ。 バーサーカーが正面から猛攻を掛け、後方からアーチャーがキャスターの作成した武器を投擲するという戦法が十二分に通じるのである。 しかし、ダメージ耐性のスキルを持つランサーにはやや不安要素が残るが。 セイバーの脅威として避けて通れないのはやはり、彼らが有する超級の宝具である。 “約束された勝利の剣”、そして“転輪する勝利の剣”。進行方向にある物全て薙ぎ払う、攻勢においてこれ以上は無い必殺宝具だ。 アーチャーはガウェインに近づけないと言ったが、それは何もアーチャーに限った事では無い。 残念ながらこちらの陣営にはこの二つの超宝具を防ぐ術が無いのだ。 時間を止めるなり超加速するなりで回避する事自体は可能なはずだが、受け止める事は論外だ。 だが敵がこちらの情報を得ているとすれば、本当の脅威はこの対軍宝具ではない。 アルトリアが有するEXランクの結界宝具、“全て遠き理想郷”。これこそが最大の難関。 自身を妖精郷に置き、六次元までの交信を遮断する最上級の守護を与える宝具だ。 いかにアーチャーが時間を止められるとしても、同じEXランクであるこの鞘を展開したセイバーには確実に通じない。 ガウェインが吸血鬼の天敵であるとするなら、アルトリアはザ・ワールドの天敵であるのだ。 とはいえ、逆に言えばアルトリアはザ・ワールドに対応するためにおいそれと対軍宝具を使えないということでもあるのだが。 “約束された勝利の剣”と同時に時間を止められてしまえば、セイバーの敗北は必至。 故に、アーチャーがそこにいるというだけである程度はセイバーの行動を縛れるとも言える。 (バーサーカーとライダーがどこまでガウェインとオーズとやらを抑えられるかが勝負の分かれ目か) そして問題がもう一つ。アーチャーはマスターである鹿目まどかをどうすべきか、考えあぐねていた。 別に魔力を供給するだけなら念話で指示すれば問題ない。だが今のまどかは、厄介な事に自身の選択の結果を自分の目で見届けたいと言う。 力を貸すと令呪で誓約した以上、その申し出を拒絶してはアーチャーの能力が減衰する可能性がある。 (厄介な事だ。仮にまどかがあのアサシンにでも発見されれば、一転して私は窮地に陥る) 戦局が決しないままアサシンが仕掛けてくるとも考え辛いが、可能性はゼロではない。 そうなればどうするか…… (……“最悪の展開”も、視野に入れておかねばならんな) 幸い、アーチャーのクラススキルには単独行動がある。マスターを失ってもすぐに消滅する訳ではない……。 脳裏に幾つもの方策を思い描きながら、アーチャーはまどかが待つ民家へと足を踏み入れた。 【新都/深夜】 【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】 [令呪]:2画 [状態]:健康 [装備]:鋼鉄の腕(アイゼン・デア・アルム)@エンバーミング 、鋼鉄の腕の予備弾@鋼鉄の腕(アイゼン・デア・アルム) 【アーチャー(DIO)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:令呪(まどかの戦いに力を貸す) [装備]:携帯電話
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56 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日:2006/11/19(日) 03 31 48 23 55・霧島家 「キャスター!」 「……バゼットさん達を連れて逃げて!」 緑の布が一瞬だけ光り、存在を消失させる概念を撃ち出す。 「おいおい、忘れたわけじゃないんだろ? この空間の特性を」 男の持つ白い刃が発光し、同じく概念を撃ち出す。 あの男は、こっちのことなんか見ても居ない。 当然だ、衛宮士郎はサーヴァント 英霊 なんかじゃない。 ただ魔術が使えると言うだけの人間に過ぎない。 まして、先生やバゼットのように、肉体に概念を付加できるわけでもない。 瀑布の如く叩き付けあう『存在消失 お前は存在しない 』という概念。 ただの少女であったはずのキャスターが、あの化け物のような悪意と打ち合っている。 だがそこまで、キャスターではあのセイバーに打ち勝つことは出来ない。 もとよりあの剣は断頭の刃、殺すための武装だ。 そしてキャスターのあの布、聖人の死体を包み込んだ聖骸布。 殺すための武装と、死後を包んだ布では、概念を生み出す大本に差が在りすぎる。 故に単独で勝利することは出来ない。 それでも、あの化け物 悪意 を相手に打ち合っている。 逃げろと言ってくれている。 だが、逃げるわけにはいかない。 ――衛宮士郎は、まだ出来ること全てをやったわけじゃない。 衛宮士郎に出来ること、即ち、『作り出す』事。 最強の模造品を作り出せ。 己の生、その遙かな先にある剣の丘から、こぼれ落ちず、狂いも妥協も、何一つ違わぬ、 己を、相手を、世界をも騙しうる最強の模造品を『引きずり出せ』 やることなど、考えるまでもない。 そう、ならば考えるべきは『何を』引き出すか。 ――即ち、今現在の衛宮士郎が持つ最強の概念とは何か。 その全ては知覚しうるほど遅くなく、神速の域。 想像理念鑑定――完了 基本骨子想定――完了 構成材質複製――完了 制作技術模倣――完了 成長経験共感――完了 蓄積年月再現――完了 所有概念再現――完了 全ての行程は同時に行われ―― 「投影、完了――!」 ここに幻想は現実となる。 幻想が為した物。 『勝利を約束する』光る剣ではない。 『対となって手元へ戻る』一対の双剣ではない。 衛宮士郎の幻想は槍を為していた。 そう、空間内に撒き散らされる『お前は存在しない』という概念に勝利するには、 それ 存在しないという概念 よりも早く『結果を決めねば』ならない。 かつて己を殺した槍。 青い槍兵の持っていた赤い槍。 即ちその概念は『放てば因果を逆転し心臓を貫く』 その名『刺し穿つ死棘の槍 ゲイボルグ 』 放つその瞬間、既にその結果は決まっている代物。 投影の影響か、頭痛に襲われる。 「ッ……離れろ! キャスター!」 頭痛を誤魔化すように叫ぶ。 迷いの無い投擲。 その概念に気付いたのか、一瞬だけ注意をこちらに向ける。 だが遅い。 既に投擲は為った。 あとは突き刺さるのみ――! 「く……おおおっ!」 直撃を受け、セイバーの身体が吹き飛び、地面に転がる。 「大丈夫か? ……キャスター」 「私は、大丈夫……だけど、頭……血が」 「あ……ああ、気にすることはないさ、いつものことだし……」 概念のみの空間でも、出血はするらしい。 否、出血は概念のみのこの空間だから故か。 そう、投影は確実に己を蝕む代物だ。 投影の影響で『脳が弾け飛ぶ』などというという概念を己の肉体に付加されなかっただけでも僥倖とするべきなのだろう。 そんなことを考えていると。 AdvantageShift:「なるほどね……利用しがいのあるナカマじゃないか」そう言って立ち上がった。 BattleTermination:「ふうん……なるほどね」空間が歪み、その場から消え去った。
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210 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日:2006/11/24(金) 02 53 36 「貴方は傷の手当てに専念しなさい」 桜にそう語りかける。 無言で頷く。 繋がったパス。 紛れもなく目の前の女性は桜のサーヴァントとして召還された存在だと理解できる。 振り返り、他の全てを威嚇するように剣を一振りする。 本来威嚇にしか見えぬその一閃は、敵兵の首を弾き飛ばし、その命を速やかに奪った。 走り出す。 僅かに血濡れた剣が彼女の手より消え去る。 それと同時、無手となった彼女の両手に銃が出現した。 彼女は空中で滞空したままのヘリの方向へと走り出す。 発射音と共に倒れ行く兵。 それは再び動きを止めた凛達を狙う兵であり、ジェネラルを狙う兵であり新たに壁を越えて侵入しようとする兵である。 撃ち尽くした銃を捨て、さらに無手となった両手に再び銃を出現させる。 ヘリの爆炎から逃れ、地面へ投げ出された兵がこの段階になって意識を回復し、更に戦闘意欲を再燃させる。 すぐに彼女に向けられる8名からの銃口を彼女は無視した。 微妙に立ち位置を変えながら一時方向 右前方 、そして九時方向 左 で頭を押さえる敵兵を同時に射殺。 続いて真正面で並び立つ二人を続いて射殺する。 直後の銃撃を予測し、躊躇無く彼女は地面に転がるヘリの残骸を足場に跳び上がる。 この段階で彼女に向けられた突撃銃は14挺。 訓練された兵士の銃口に発生する反動による誤差、そして互いの位置、それを彼女は完全に把握している。 故に―― 突撃銃の発射音が庭中に響き渡る。 仮に人間を対象とすれば必殺の破壊力を誇る死の旋風 デス・ゲイルズ 。 だが殺意を込めて放たれた数十の弾丸は、一撃たりとも彼女に命中することはない。 それどころか発砲と同時、彼女の周囲で悲鳴が上がる。 微妙に立ち位置を変えながら射手の狙いをコントロールした事で、7カ所で同士討ちが発生したのだ。 そのまま彼女は空中、曲技のような体勢で同士打ちから逃れた7名を射殺し、そのまま―― 「重量操作 レベルシステム ――起動」 床 ヘリの下部 、そして地面へ向け間断なく発砲し、敵を射殺する。 床へ穿たれた正16角形。 それは彼女の『着地』の衝撃に耐えられず貫通する。 内部は既にライダーが制圧している事は彼女は既に予測している。 彼女の狙いはパイロットだ。 床を打ち抜いたままヘリ内部へ侵入、恐慌をきたしたパイロットの頭部を撃ち抜いた。 ヘリ内部で一瞬だけライダーと目が合う。 そして互いに頷きあい、墜落を始めたヘリの出口から脱出する。 向かう先はそれぞれ別。 ライダーは再び桜へ突撃を掛ける敵を阻止する場所へ、そして『彼女』はジェネラルを狙う敵兵の元へ。 剣が振り上げられるが、既に遅い。 腕に釘剣が突き刺さり、直後に真横からライダーの蹴りを受けて地面に転がる。 釘剣を引き抜き、上空からルヴィアへ飛びかかろうとしている鎧姿を釘剣で弾き飛ばす。 「ライダー、あの人は?」 「……彼女は攻め、私は貴方を守ります、サクラ……腕は大丈夫ですか?」 「ええ、なんとか……動かしたりは暫くできないかもしれないけど、血は止まったわ……制御が難しいんだけどね」 見れば、切り裂かれた右腕全体に影が巻き付いている。 影を憑依させ、血液を止めたらしい、なんとも力業である。 地上、そしてそれに続く上空からの銃撃。 正確無比と言っても良いその銃撃は、彼への包囲を緩める。 続く彼女の接近は、彼への包囲を粉砕した。 包囲は破られつつあった。 宝具解放:隙が出来た以上は勝負を決めに行くのみだ 現状維持:勝利の天秤が傾いているのならば、このまま相手の戦力を削り潰すのが良策か 増援確認:「まだ敵は戦力を残しているのか?」爆音と共に敵の増援が迫っていた
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785 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/11/10(金) 04 19 14 とりあえず、風呂から出たことだし、少しぬるめのお茶でも煎れようと思っていた。 茶の間に誰が居るかだけ確認して人数分―― 「なんでさ?」 ドレス姿の蒔寺が立っていた。 一見すればメタリックシルバーを基調とする、ビジュアルバンドのような派手さのみを強調されたドレスだが、 不思議とシックさを兼ね備えた逸品である事を理解する。 その秘密は恐らくドレス全体に施された帯状の色彩にあるのだろう。 首から腰に向かう不思議な色彩はどこか高貴さを感じさせる、暖かみの上に立つ黒色である。 ドレス所有者であろうルヴィアと、蒔寺の短い髪を楽しげに弄くり倒しているキャスター。 二人はもうなんというか超絶にノリノリである。 ルヴィアは次のドレスを見立てているし、キャスターは後ろに立って着付けと髪のセットを同時にこなしている。 「衛宮、どうした?」 茶の間の入り口で固まっていると、氷室が脇からひょいと茶の間を覗き込んだ。 そして固まった。 「どうしたの、シロウ」「士郎、一体どうしたのよ?」 そして更に後ろからイリヤ、遠坂が茶の間を覗き込み、見事に固まった。 「な、なんだよぅ、笑えよぅ、似合わないのは分かってるから、固まってないで笑ってくれよぅ!」 言葉の終わる頃にはうきーと暴れ出す蒔寺。 「あー、ほら、楓、暴れると髪が乱れるから、暴れないで」 キャスターが髪の毛をキープしながら後ろに張り付く。 ……器用だなぁ。 それにしても幸か不幸か、ルヴィアの用意した無数のドレスは、どれもこれも外見からは想像も出来ないほどアクティブな仕様らしい。 ピッチリとした見た目にもかかわらず、間接部は体操服のように十分な余裕を持って暴れる身体を包んでいる。 「いや、結構似合ってるぞ、蒔寺」 普段とのギャップでもの凄い違和感はあるけど。 「うんうん、私は普段のカエデって知らないけど、可愛いわよ?」 「ああ、可愛いな」 「な……なー!」 おお、動揺している。 「こっ……こっ……こっ……」 ニワトリ? 「……この色情狂め!」 なんでさ。 延髄への強烈な跳び蹴りを食らいながら思った。 振り抜いた跳び蹴りは良い感じで衝撃を脳天に伝えて意識を弾き飛ばす。 だがそれだけの跳び蹴りをしてもなおドレスは破れる事無く身体を包む。 そしてキャスターも跳び蹴りに合わせたジャンプで跳び上がり髪の毛のセットを終えた。 ……って、凄すぎるだろう。 薄れる意識の中でそんなことを考えた。 「どんだけ自然にこっちの顔赤くさせんだあんたって奴ぁー!」 倒れ込む身体をもう片方の足のハイキックで逆方向のベクトルを与える。 続いて踵落としを心臓に向けて叩き付ける。 なんというか、吹き飛ばされた意識が一気に戻るほど痛いです。 「いや、蒔、これ以上やると死ぬぞ」 「えぇい、構うもんかい、こんな天然エロスを放っておいたら世の中みんなで衛宮の血筋を誕生だい!」 ちょっと日本語が変ですよ蒔寺さんや。 「でも、実際似合う物ですね……予想外なほどに」 そういえばルヴィアの服装がドレスじゃなかったような気がする。 アレは……蒔寺の服だろうか。 「だったら……このドレスなんかどうかな? 派手系はいくつかやったし、シック系も似合いそうじゃない?」 「それなら……青系統の色よりもむしろこっちですわね、シンプルな純白は私の好みでもある事ですし」 「あ、アンタらそれは……ウェディングドレスだろー! 相手いねーっつーの!」 蒔寺は、ノリで『ドレスを着てみたい』と言ってしまった数時間前の自分の言動を激しく後悔していた。 「? そこにいるじゃない」 何言ってるの? と言わんばかりにキャスターが首をかしげ。 「ええ、そこに転がってますわ」 ルヴィアもそれに同意した。 「なー!」 黒豹の白ドレス装備形態:「……よし」気付いたらスーツに着替えさせられていた。 黒豹がスケスケ:「じゃ、それが嫌ならこれと言うことで」「ス、スケスケー!?」絶叫が耳に響いた 開戦のベル:「……残念、時間切れだ」有り得ざる警報が鳴った
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716 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 四日目・夜:学舎を後に] 投稿日: 2006/12/18(月) 04 28 17 勿論のこと、信じ切る事などできようはずがない。 人質という優位性を捨てるとすれば同時でなければならない。 「ならば……同時に離れてください、それが最低条件です」 少しだけ笑う声。 「少女ながらなかなかどうして……当然のことだがな」 振り上げた腕を下ろす。 「あの燃えつきた残骸、アレを使う、いいな?」 「……はい」 そう言うと、一歩だけ残骸へ向かう。 「次からタイミングは同時だ……距離を開けろ」 「分かりました」 距離を保ったまま、じりじりと人質から距離を離す。 互いに残骸を正面に捉える。 無言のまま、残骸越しに擦れ違う。 そして互いの人質の元へ近づいていく。 「さて、どうする? なのはとやら……人質の気にしたまま戦うか?」 「いえ……今日はこのまま、痛み分けと言うことでどうですか?」 「……賢明な判断だ」 そう言うと、セイバーは荷物のようにコスタスの身体を肩に担ぐと、立ち去っていった。 校門の向こうへ消えたのを確認して一息つき、フェイトの状況を伺う。 「レイジングハート、これ、治せる……よね?」 もし戻らないとすれば、後悔は様々な面で途方もなく深くなる。 Don t worry 「え?」 気付けば、石像にヒビが入り始めている。 「え? え?」 空気の入った袋を潰すような音と共に石像が割れ、中からフェイトが現れる。 「フェイトちゃん!」 崩れ落ちるフェイトを抱きかかえ、二人同時に倒れ込む。 「大丈夫……ちょっと疲れただけ……この石化は魔法じゃなくて物理的な効果がメインだったみたいだから……」 「それだけじゃないよ……肩とか足、血だらけだよ」 再展開されたバリアジャケットの上から血が滲んでいる。 彼女自身気付いていないが、肩の負傷は鎖骨近くまで切断されているし、足の方は、骨や動脈こそ無事だが下大静脈の一部が切れて大きく出血している。 ハンカチを足に巻いて止血処理をするがどの程度有効化は甚だ疑問だ。 「それを言ったら、なのはも、だよ……」 そう言って、フェイトは笑顔を見せる。 フェイトに比べれば確実に軽傷だが、弾幕を受けた箇所はバリアジャケットが焼け落ちて皮膚までダメージを負っているし、ブーストした推進力を全て脚部から噴出していたためバリアジャケットの靴が焼け落ちて半ば裸足となっている。 「二人とも……ボロボロだね」 「そうだね……あの人達、凄く強かった」 コスタスの持っていたロスト・ロギアを回収できなかったと気付くが、後の祭りだ。 「……とりあえず、凛さん達と合流しよっか」 「合流場所は教会、だよね?」 どちらとも無く口にする。 この状態では戦うことなどできはしない。 その判断は、そこに至る時間までも同じだった。 「フェイトちゃん、立てる?」 「うん、大丈夫……」 バルディッシュを杖代わりにして立ち上がる。 だが膝が笑っていて、歩くことは難しそうだ。 「無理、しないで、ほら、肩貸すから……バルディッシュは怪我を治すのに集中させて?」 「うん、分かった……ありがと、なのは」 こうして二人は戦場となった学舎を後にする。 かくして舞台は―― 闇夜に舞う:市街地へ移る 音速を超えて:教会へ移る 投票結果 闇夜に舞う:4 音速を超えて:5 決定
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言峰神父はGMの分身として聖杯戦争をコントロールします。 彼の仕事は以下になります。 1、アナウンス 参加者や観戦者全体に向けてアナウンスをします。 特筆すべき大きなイベント、または戦闘について報告します。 例:「昨晩は『地の一族の邸宅』にて、ライダーとキャスターが交戦したようだ」 例:「昨晩、何者かによってバーサーカーのマスターが殺された。冥福を祈ろう」 例:「昨晩は『郊外の古城』にてアサシンとランサーが交戦したようだ。そしてランサーの霊基が消滅したのを確認した」 2、アイテム配置 言峰神父はアイテムが配置されていない場所に、ランダムでアイテムを配置していきます。 特に聖晶石については、配置した場所を明言します。 1日目のみ、聖晶石の代わりに『聖杯の器』を設置した場所を明言します。 聖晶石は、誰の本拠地でもない場所を優先して配置されます。 例:「アイテムの配置が完了した。今回は『駅前』に聖晶石を配置した。求めるならば向かうが良いだろう」 例:「アイテムの配置が完了した。ふふふ。喜べ。今回は『繁華街』と『河川敷』に聖晶石を配置したぞ」 3、愉悦行為 言峰神父は聖杯戦争が面白くなるならば、倫理観や公平さなど無視するでしょう。 具体的には勝利条件に近づいたり、大きなアクションを起こしたプレイヤーのことを通知します。 例:「ふふふ。ライダーのマスターが勝利にまた一歩近づいたようだ」 例:「バーサーカーのマスターが深手を負ったようだ。その命は風前の灯と言えよう」 4、討伐動議 言峰神父も一応は聖杯戦争の秩序を守る立場です。 あまりにも無法を繰り返すマスターには討伐指令を出すことがあります。 討伐対象となったマスターに対して情報を公開したり『脅迫状』を使用したりします。 また討伐の報酬として令呪の補充を提示したりします。 ただし討伐動議は、愉悦行為やイベントと組み合わせて使用されることもあります。 対象となるのが罪深きものとは限りません。 5、イベント 聖杯戦争の膠着状態を解消するため、または彼自身の楽しみのためにイベントを用意します。 例:「明日の夜。『ありふれた高校』にやってきたマスターには失った令呪を一つ補充しよう。 ただし、その場所を訪れたサーヴァントは全て【戦闘方針】「決戦」になるようにしておいた」 例:「明日の夜。私は『新都市エリア』のどこかに現れる。私を見つけたマスターには聖晶石を2個譲ろう」 6、聖晶石とアイテム交換 マスターは手に入れた聖晶石を「重要」カテゴリ以外の好きなアイテムと交換できます。 好きな時に言峰神父に申し出れば、即座にアイテムが渡されます。 7、脱落したマスターの保護 サーヴァントを失ったマスターは、教会での保護を申請することができます。 保護されたマスターは生存した状態で、ゲームから脱落する扱いになります。 保護を申請せずにマスターのみで聖杯戦争を継続する選択肢もあります。 8、マスター同士の連絡 この聖杯戦争はマスター同士の連絡に特に制限は設けていません。 なので裏で密約を結んだり、それを裏切ったりすることはルール違反になりません。 しかし見知らぬマスターと連絡を取るのが憚られる場合もあるでしょう。 その場合は言峰神父に伝言を頼んでください。言峰神父があなたの代わりに相手マスターへ連絡をします。
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太陽は闇に葬られん◆A23CJmo9LE 月の見えない天井。 無機質な空間。 戦場から離れた静寂で男は佇む。 「不動明……あの姿は一体……?」 そう呟くと男、天戯弥勒は右眼を覆うように手をやった。 その掌の下で目線を何かを探すように様々に走らせる。 そしてあるところに視点を定め、目当てのものを見つけて納得の声を上げる。 「なるほど、そういうことか。逆光運河・創世光年を成さず、人類を進化させようとするとそういう真似をするのか、あの獣は」 「あの正体を知っているのか」 新たに一人、男が姿を見せる。 先刻あった不意の来客と同じ、金色の髪に容姿端麗な存在がどこからともなく現れたのに驚きもせず、言い咎めることもなく弥勒は問いに答える。 「ああ、今答えを見たところだ」 「聞かせてほしい」 右眼から手を放し、疼くように少しだけ表情を歪めると、その眼で見たものの解説を始めた。 それを暗闇から現れた男、飛鳥了は静かに傾聴する。 「あれは魔神柱というものらしい。ゲーティアに記された72柱の悪魔の名を冠する使い魔だ。アモンはその中でも高名な悪魔だろう?」 「私の知るアモンの姿はあのような醜悪な肉の柱ではなかったが……」 グリーフシードに満ちたケイオスタイドによる影響とはいえ、明の善性があれば魂まで汚濁することはないと思っていた。 ルシファーと並ぶ強壮なる悪魔アモンの肉体が変質するとも了には思えなかった。 「私たちが今いる世界とは基準を異にする編纂事象では魔術王が人類すべてが進化させようとしていた。 その結果人類の大半は悪魔族(デーモン)へと転じた……不動明は獣魔族(ベスティア)アモンと呼ばれる悪魔となった。 人が名付ける前から悪魔であった真性悪魔、デーモン族。人が人であるがゆえに切り捨てることの叶わない人類悪。この二つは極めて近しい概念だ。 そしてサーヴァントとは意思を持つ存在を使い魔という術式に落とし込むもの。 魔神柱というのは魔術王の保有する術式が意思をもったものらしい。 二つの近似する概念に加え、並行世界の魔術王とアモンの繋がりゆえに魔神柱へと姿を変えてしまった、というところだろう。些かと言わず外法な地だからな、ここは」 弥勒のつらつらと語る魔神柱というものの正体に理解はしかねるも納得はする了。 肉体はともかく魂のラベルが無事ならばひとまずは目的を達することができると焦燥を抑える。 「情報に感謝する。私(ルイ)にも伝えておくとしよう……しかし今更だが超能力者(サイキッカー)にしては魔術に精通しているな。 根源にでもつながったか?私以上の知識とは」 「詳しいわけじゃない。答えを見た、と言ったろう」 そう言いながら弥勒はまた右眼を抑えるように右手を伸ばす。 了はその手の下を探るように見つめ、ゆっくりと答えを出す。 「魔眼か?いや、まさか千里眼?生まれつきではないな。どうやって手に入れたんだそんな代物」 了の顔に珍しく驚きが浮かぶ。 その珍しい表情を可笑しそうに見返し、弥勒はその眼の出どころを喋り始めた。 「生命樹信仰というのは様々な神話に様々な名で存在する。 ある神話では、キスカヌ。別の神話では、娑羅双樹。また別の神話では、ゴフェル。あるいは、セフィロトにユグドラシル。 これらは同一の元型を持つものであり、俺のPSI、そして魂の『起源』にも通ずるらしい。 生命の樹は世界を支え、あるいは繋ぐ……流れてきたのさ、世界から俺に向けて情報が。 世界樹ユグドラシルの根元に繋がる命の泉がデンマークにあることを、俺はセフィロトを通じて知ることができた」 世界樹ユグドラシル。命の泉。 それは北欧神話に語られる大神が智慧を得た舞台として有名だ。 ルーン魔術の開祖と言われる大神は無窮の叡智の代償を払い、世界を見通す神となった。 払った代償は、自らの命と、そして泉に捧げた右眼。そう、つまり…… 「ミミルの泉からオティヌスの右眼を回収したのか。 数多の並行世界を生み出すが故に、その並行世界を俯瞰する規格外の千里眼を持つ『魔神』……グランドキャスター、オティヌス。 捨てられたその眼に未だ機能が残っていたとは驚かせてくれる。 ある意味では『宝石』の魔眼より扱いの難しい代物をよくその身に宿せたものだ」 身体に依存する千里眼は宿主が死しても、宿主のもとを離れても機能を続ける。 オティヌスの眼が千里眼となった時点で、泉に捨てた眼もまたグランドキャスターの資格である千里眼へと性質を変えていたのだ。 「イルミナの移植に比べればなんてことはない……といっても俺はその実態がどんなものかは知らないが。ウラヌスには感謝しかないよ」 創造主(クリエイター)と呼ばれる天才サイキッカーの少女が人を人ならざるものに処置できる技能があった。 その力を借り右眼を霊的に移植すれば、あとは起源の類似する生命の樹の保持者である弥勒になら規格外の千里眼もある程度は使いこなすことができた。 あらゆる並行世界を見渡し、テレホンカードを手にする者を見極め、今も時折会場での戦端に目を配っている。 「並行世界を見渡す千里眼を、たかだか聖杯戦争の監視に使うなど贅沢な」 「俺も、お前ももとより聖杯など欲していまい。心底それを望んでいるのが神に最も近いマンセマットなのは何とも皮肉なものだ。 俺たちの目的は聖杯戦争のその先なのだから、そのためならば魔神の眼も相応しいと言える」 「とはいえ人の身でその眼は扱いきれるものではないだろう。器が足りない。私の知る限りその眼を持つものはどれも純潔の人間ではなかったはずだ」 英雄王ギルガメッシュ。魔術王ソロモン。キングメイカーことマーリン。 神の血や知識、あるいは夢魔の血が混ざった人外でもなくば脳髄や神経が焼き切れてもおかしくない。 「扱えてないさ。見えるものすべてをまともに受け止めていたら今頃俺は廃人だ。 ……さっきまで垣根帝督がやっていたあれと似たようなものだ。リスク処理というやつだな。 脳が焼ける前に俺の手で視神経をレイラインごと切ることでまばたきの代わりにしている。視点の切り替えも同様だ」 そう言っている間にも右眼の視神経を焼き切り、そして生命の樹(セフィロト)によって回復する。 まばたき程度の気軽さで訪れるその激痛に苛まれても、弥勒は少し疼いたくらいの反応で右手を目にやり不敵に笑みを浮かべるだけ。 「もちろん使いこなすための腹案はある。それが俺の目的のために必要なことなのだからな」 そう言いながら保管したエレン・イェーガーのもとへと歩み寄る。 「肉体のスペックを向上させる必要がある。死徒化などではまるで足りない……この身に神を、オティヌス自信を混ぜ、疑似サーヴァントになることだ。 もちろんそのままでは神の意識に俺の人格は呑まれ、僅かな思念を遺す程度になってしまうだろう。 必要なのはエレン・イェーガーに宿る『始祖の巨人』の力だ。巨人を掌握する力を秘めたそれを奪い取ることで、ユミルの継嗣である半神半巨人のオティヌスの意思をねじ伏せる。 そうすることで、俺はオティヌスの疑似サーヴァントとなっても人格を侵されることなく俺の意思を保つことができるだろう」 「君は完全にオティヌスを降ろすつもりなのか……?確かに神霊であるあの女の力を使いこなすにはそれしかないだろうが、そうまでするか」 冠位の魔術師の、神霊の力を手にしなければならないことなどそうはない。 その欲深さと、何より血走った眼でエレンを睨む弥勒の凄味には了も多少なり感心する。 「この眼を通じて知ったことがある。 俺たちの生きる宇宙は異なる展開を見せる並行世界を許容する。しかし際限なく並行世界を発生させ続けると宇宙の寿命が尽きてしまう。 故に世界は選択し、記録し、収束する。『もっとも強く、安定したルート』から外れた世界を伐採し、エネルギーの消費を抑えるのだ。 消えゆく世界を『剪定事象』と呼び、基幹となる世界を『編纂事象』と呼ぶ」 弥勒の眼付が変わった。 千里眼を得て、神の視点に立ったことで人間味が薄れている。 「ふむ。魔術師の言うところの『人理』のことか」 「そうだ。人理に記録された事象はいかなる過程を経ようと覆ることはない。 神代のそれでもなお足りない、規格外の魔術師でなくば人理を焼却し、それを否定することはできない」 そう。 歴史を変える偉業を成すのは容易いことではないのだと、神の眼を得て思い知らされた。 世界を騙した、姉と宿敵がどれほどのことをしていたのかを改めて弥勒は知ったのだ。 そして、自らがそれに挑むことがどれほどの苦行であるかを。 「なるほど、そうか。『主神の槍(グングニル)』により世界を作り変える魔神(グランドキャスター)オティヌスならば人理焼却も成ると考えたか。しかし疑似サーヴァント程度でそこまでできるかどうか」 「かまわんさ。何も人類史すべてを否定しようというわけじゃあない。そんなものは獣の所業だ。 俺はほんの少し現代を守り、未来を変えることができればそれでいい」 弥勒の眼に少しづつ人間性が戻る。 千里眼を通じて見るのではなく、過去を振り返るとき彼は紛れもなく個人になっていた。 その様子に少しだけ了は疑問を覚えた。 「オティヌスの千里眼は未来視にまで至るのか?」 「さあな。本来のものならどうか知らんが、少なくとも俺は並行世界(となり)を覗き見るのが精いっぱいだよ」 「ならどうして君は固定された未来を知った?」 質問を受けると弥勒は複雑な表情で懐から赤いテレホンカードを取り出した。 懐かしむようで、誇らしげで、しかし悲しげでもある。 「姉さんと…夜科アゲハが教えてくれたのさ。10年後の未来と、それに至るまでの戦いの歴史を」 想起する。 姉と宿敵が届けてくれたメッセージを。 自ら紡いだその結末を。 「10年後、この地球が地球外の存在によって滅ぶ未来を見た」 思い返すのは自らの愚かさとその罪。 「俺の呼び寄せてしまったクァト・ネヴァスの手によって地球上の生命体の大半は絶滅の危機に陥る。 その未来は第一波である約束の涙を手にしたミスラを俺と夜科アゲハの手によって殺し、消し去ったはずだが。 それはおそらく人理に記録されている。数多の世界で似たような事象を観測したからな」 自ら引き起こしてしまった事件は幕を下ろした、はずだ。 そして同じような事件は、全く異なる地でも起きていたのを知っている。 弥勒は再び右眼を抑えるようにし、そしてかつて見た世界の記憶を手繰り寄せる。 「纏流子の刃で原初生命繊維は断ち切られた。 鹿目まどかの願いが絶望の魔女を救済した。 伊里野加奈の尽力によって異星人の侵略は防がれた。 現時点で地球は宙よりの侵略者に敗北することはないと人理に刻まれたはずだ。だが、10年後はどうかは……不安材料も多い」 あらゆる世界の歴史に刻まれている。 地球は外宇宙の存在になど負けはしないと。 しかし、弥勒は知っている。10年後の未来に外宇宙からの侵略者の本隊が訪れる可能性があることを。 ミスラによりウロボロスが呼ばれるように、何かが地球に訪れる危険がある。 「人吉善吉の過ごす世界で鶴喰梟という男が生命活動を停止した場合、その男の遺言により月が地球に落ちることになっている。 インキュベーターという地球外知性体の魔の手に未だ脅かされる世界もある。 直近の事象としてはそれだが……ほぼすべての世界に共通して見られる『捕食遊星』の伝説が気になる。 ヴェルバーと呼ばれるそれは月の干渉がなければ地球を訪れ、滅ぼす……あたかも『ウロボロス』のようにな」 地球が救われるのが人理に刻まれたとしても、10年後の滅びまでも記録されているかもしれない。 その因子は様々な世界に転がっていた。 そしてもう未来を見ることの叶わない弥勒ではその可能性を人並みに予測することしかできない。 「もし君の見た未来が人理に記録されていたならば地球が彼方からの来訪者によって滅ぼされる、と。 それを防ぐために魔神の力を手にしようとは意外と人のいいところがある」 「わざわざ否定はしないが。あくまでそれは二の次だ」 弥勒の眼に映っているのは、世界を滅ぼしてでも救いたいものだった。弥勒を人間足らしめている存在だった。 世界の危機よりもその危機の方がよほど重要だ。 「現代において5本の指に入るだろうサイキッカー、八雲祭という女がいた。 そいつは明らかに格下である俺の部下の一人の毒を受け、ある歴史ではその毒による弱体化が原因で死に至っている。 あの女の服毒はあらゆる世界で観測される、人理に記録された不変の歴史だ」 語るのは人理に刻まれた不変の現象。 赤いテレホンカードを通じて知った事象においても、歴史を変えることはできないと一人の女の危機を通じて世界は知らしめてきた。 「それがいかなる歴史を固定しているのか。俺の生存か、それに付随するクァト・ネヴァスの襲来か。 その答えは分からないが、歴史においては個人に発生する事象もまた記録され……何より観測された死は絶対となりえる」 いかなる歴史をたどろうと滅びを迎えると決まったものは滅びるらしい。 ブリテンという一国であろうと。ムーンセルという規格外の演算器であっても。 ならばもちろん数人の人間の死など容易く世界はもたらしてしまうだろう。 「なるほど。特異点と呼ばれる歴史のシミであっても死を記録されたなら、特異点修正後もその死の運命は覆されない。 多少時期にずれは生じるだろうが、人理焼却という異常事態を引き起こさない限り必ず死に至るだろう。 ……『赤いテレホンカード』の力で未来を変えたとしても、その未来で死んだものはやはり死ぬ可能性が高い」 「ドルキ。ウラヌス。ヴィーゴ。シャイナ。ジュナス。そして俺にグラナ。クァト・ネヴァスの訪れた未来においてW.I.S.Eは殆ど全滅だ。 その未来にも多少のショックは受けたが……この眼を通じて霊子記録固定帯(クォンタム・タイムロック)のことを知ったときはその比じゃなかった」 10年以内に自分も含めてほとんどの仲間が命を落とす。 これが歴史に記録されているとすれば、それは地獄などというものではない。 「かつての俺の計画が原因で世界が滅ぶ。それが必要ならばまあいい。 だが仲間と共に過ごす世界を求めておいて、その結果が仲間の死など受け入れられるわけがない。 ……あいつらが10年前後で必ず死にゆく世界など認めるものか」 そう、弥勒は一人漏らす。 一人たりとも仲間の手は借りず、悪魔や天使に手を伸ばしてまで彼は仲間を巻き込むのを避けた。 聖杯戦争などという大事に巻き込んでは、その過程で命を落としてもおかしくはないのだから。 10年以内に死ぬという歴史をここで確定させてしまうわけにはいかないのだから。 世界が滅んでも別に構いはしない。その過程で仲間が消えゆくのは我慢ならない。 弥勒のその意識は、魔王の思う混沌とした世界を生きるに相応しい強く、倫理に囚われない自由なものだった。 その凄烈な、新たな魔王かあるいは獣と言える在り方に了は笑みを深めた。 「英霊を喚ぶ聖杯戦争という形をとり、マンセマットと私のような人外も交えて、人理焼却というとびっきりの人類悪を成そうとする。 明が並行世界の因果を引き寄せてしまったのを見るに随分術式を歪めたものだ。 もしやティアマトを倒したヒトナリや、原初への『回帰』を願う私、それに『愛欲』の果てを知ったほむらは呼び水で、グランドクラスを召喚するために原点の決戦術式・英霊召喚に近づけたな? 悪魔染みた発想だ。全く感服するよ、弥勒」 「お前の目的とかち合うことはないと確信できたか?」 「ああ。明は狙い通りソウルジェムに満ちたケイオスタイドを啜り、絶望の果てに受肉した。あれなら英霊の座でなくヴラヴァやシレーヌの待つ地獄へと送ることができる。 巨人族やデビルマンの堕ちた地獄で神々の悪辣さをその眼で確かめてくれるだろう」 多少なり気に食わないことはあるが、それが最善の道であると了は砂をかんだような表情で堪える。 「同胞を地獄送りとは大層な友情だな」 「なに、問題はないさ。ケルベロスはおろか闇の帝王ハデスだろうと明には敵わないだろうからね。 ……さて、俺はそろそろお暇しよう。私(ルイ)とともに明のひとまずの最期を見届けなくては。それと、ついでにマンセマットの末路も冷やかしておこうか」 そう言うと口元に嗤いを浮かべて、闇へと了は去っていく。 そうして空間には一人弥勒だけが残され、数秒の間耳に痛いほどの沈黙が下りた。 そこへ銃声に近い炸裂音が響き、静寂を切り裂く。 炸裂音と共にどこからか放たれた強大な弾丸が弥勒を貫き、その肉体は衝撃で宙を舞う。 胸元に空いた風穴、甚大な出血、誰が見ても天戯弥勒は間違いなく死んだと思うだろう。 銃声の主もそう考えて、暗闇から姿を見せる。 その正体は女神ノルン。 大天使マンセマットの同胞であり、此度の聖杯戦争においてはその能力で時間操作に制限を課す役割を果たしていた女神である。 「まさか、アレは…ルシファーが噛んでいたとは」 弥勒の死体を確かめるノルンの口から言葉が漏れる。 「聖柱は顕現し、もはや我らの計画が大詰めだというのに――」 「あいつや俺に邪魔されるわけにはいかない、か?」 ノルンの言葉を継ぐように弥勒の亡骸…だったはずのものから声が放たれた。 「今のはグランドタックだな。神樹ユグドラシルの放つ、至高の魔弾に手を伸ばさんとした強力な銃撃。 ここまで死にかけたのはグラナの天墜をまともに浴びて以来かな。大したものだよ」 エレン・イェーガーの死体から光る枝が伸びて、その枝に触れたところから弥勒の傷が癒えていく。 エレンの肉体も死んでいるとは思えないような瑞々しさを保っていたが、その生命力を奪うように、弥勒の傷が癒えるほどに逆にエレンの体は朽ちていく。 最後に自重でエレンの体が枯れ枝のように折れると、弥勒の体は完全に癒え、再び堂々と立ち上がった。 つい先ほどまで間違いなく死んでいた男の復活に、何よりその見覚えのある枝にノルンも瞠目する。 「生命の樹(セフィロト)“王国(マルクト)”……どうしたノルン?お前の中の一人はワルキューレだろう?死者が立ち上がり戦うなど幾度も見てきたはずだ。 それともこの生命の樹(セフィロト)に見覚えがあるか?かつてウルズの泉の水でお前が育てていた生命の樹(ユグドラシル)に似ているのが驚きか?」 ニンゲンの戯言と切って捨てるように再び銃撃を構える。 次の瞬間に銃声 「ひれ伏せ」 ではなく弥勒の発したその命令が響き、その通りにノルンは突如重力が増したかのように倒れ、『ひれ伏す』。 令呪で命令されたサーヴァントのように意思に反した行動を強制され、ノルンの脳裏に次々と屈辱が、疑問が駆け巡る。 人間風情が。おのれ、何をした。動けるようになったなら即座に縊り殺してくれる。 女神の美しいかんばせにその悪意を存分に浮かべ弥勒を睨むが、睨まれた方は涼しい顔でそれを受け流す。 「なぜ?と聞きたそうだから答えてやろう。エレン・イェーガーのおかげだよ。彼に宿った『座標』の力をものにしたのさ。 あらゆる巨人の繋がる空間を超越した道の交差点が今の俺の中にはある」 生命の樹(セフィロト)によって生命を奪われ、枯れ落ちたエレンの亡骸を背後に弥勒が歩み、ノルンに近づく。 「巨人の力を宿したユミルの民が命を落とした時、宿った巨人はどこかのユミルの民に転生する。 ……エレン・イェーガーが死ねばその身に宿った二つの巨人の力は別の誰かのもとへと移ってしまう。奪うには生かしたまま喰らわねばならない」 崩れたエレンの亡骸が灰へと転じた。 「この世界で死んだ者は灰へと帰る。転じて言うならば、灰になっていないものは世界の認識において死んでいないということだ。 セフィロトを通じて俺とパスを繋ぎ、命を共融している間は奴に巨人の力は宿り続けた……そして先ほど、そのパスを通じてエレン・イェーガーの命を喰らった。 今の私…俺は『進撃の巨人』と『始祖の巨人』の継承者だ。わかるか、ノルン?巨人族の三姉妹よりなる女神よ」 「座標の力が、私を縛っていると…!?」 ノルンを形成するのは幾柱かの女神の要素である。 特にその頂点の三姉妹、現在過去未来を司る巨人族の女神のことを指す。 彼女の道もまた、どこかで『座標』に通じているらしい。 「俺の右眼はオティヌス…ユミルの一族である魔神オーディンのものだ。巨人の王ユミルの系譜の力に触れていれば片鱗とはいえ『始祖の巨人』の力を振るうことができる。どうやら実験は成功したな」 「私で、力を試したというのか……!」 「その通りだ」 ノルンの目と鼻の先に立ち、弥勒は見下すようにして掌からセフィロトを展開する。 「最期になるがノルン。お前には感謝している。 ユグドラシルに一度奪われたその力を再び身に宿したため、お前はただでさえ深い世界樹(ユグドラシル)との繋がりをより濃くすることとなった。 それがあったからこそ、ユグドラシルは輝きを取り戻し、俺のセフィロトへ居場所を知らせてくれたのだろう。オティヌスの眼を見つけることができたのはお前のおかげだ。 そしてセフィロトとユグドラシルの繋がりがあったからこそ、俺はそこへ千里眼を向けることでお前とマンセマットを発見できた。その繋がりにテレパスを送ることもな。 この聖杯戦争の開催にお前という存在は欠かせなかった。そして、俺の目的の終結のためにもお前の存在は欠かせない」 掌から出されたセフィロトが束ねられ、強靭な槍のようになる。 「俺に跪き、糧となって死ね。ノルン」 そしてその槍が、何もできず跪くノルンを貫く。 うめき声ひとつあげる間もなくノルンもまた灰へと帰る。 ……その灰の山に一つ、残るものがあった。弥勒はそれを手に取り、大切そうに懐にしまう。 「ユグドラシルの枝。お前が宿した力の結晶、タダノ風に言うならフォルマか。思ったより小さいな。こんな僅かな傷から世界樹が枯れるとは神秘の衰退とは恐ろしいものだ。 しかし小さい木片しか得られなかったな。これでは槍にするには少し足りないか?」 やはりスペアに手を出すか、とつぶやき、改め得て千里眼で会場に目をやる。 視界にまず飛び込むのは二つの戦場。 聖なる柱と向き合う、人間と悪魔。 魔なる柱を向きあう、人間と悪魔を宿すものたち。 それを取り巻く、戦場の空気。 「綺麗だ」 その大気はすでにPSI粒子以外にも様々なものに侵されている。 未元物質であり、テレズマであり、スタンドエネルギーであり、マッカであり、ケイオスタイドであり、心象風景そのものでもある。 「あらゆる世界のあらゆる法則が入り乱れ戦うことで、空気に魔力(マナ)が満ちていく。 かつて神が闊歩した時代の空気は、こんなふうに輝いて見えたんだろうな……これならオティヌスも馴染むだろう」 場が整いつつあることを確かめ、今度は自らの胸に手を当てる。 「必要なものは『座標』である。巨人を従える始祖の巨人の力でもってオティヌスの意思をねじ伏せる」 ゆっくりと深呼吸をして、そこに力があると認識を深める。 ノルンが屈したその力は本物だと改めて確信する。 「オティヌスの右眼を宿していれば巨人を操る力を行使できることは確信できた。 ノルンを失い、暁美ほむらの枷は外れてしまったが、もはや佳境だ。夜明けごろには時間素行までできるようになってしまうかもしれないが、それも些末事」 再び戦場に意識を向ける。 今度は大気でなく、現れた規格外の怪物二柱に絞って。 「魔神柱に聖柱とはずいぶん規格外ではあるが、英霊と人間の合体という実例もこの眼で観測できた。 召喚はまだしも合体には多少の不安があったが、あの分なら俺にもさほど難しくはなさそうだ」 マンセマットの術式は観察できた。デビルマンの合体も見た。 サーヴァントを現世にエーテルで器を与えるのではなく、天戯弥勒という器に流し込み、それによって器自体も変質させればよいのだ。 すでに千里眼を宿し、変質しつつある体にオティヌスは馴染むはずだと自分に言い聞かせる。 「巨人を抑えるのに最も適したカタチの魔術回路も奪った。この手だけは守り切れば、抑えることができる」 今度は千里眼の先でなく、右手の甲に目をやる。 そこにあるのは自由の翼。エレン・イェーガーに刻まれていた令呪を巨人の力ごと奪ったのだ。 巨人を制するのに彼のもの以上に優れたマスターはいないだろうと、その魔術回路ごと奪い取った。 ……オティヌスを抑えるための準備は重ねている。 「必要なものは礼装である。魔神の振るった『槍』、世界樹ユグドラシルの枝……ゴフェルと呼ばれる木片を。そして、竜を従える『弩』を」 あとは呼び寄せるだけ。 そのための触媒をノルンを殺め、手にした。 不足ならば他にも候補は用意している。 左眼に体の随所から発生させた、世界樹(セフィロト)と名付けたPSIが映る。 そして右眼に映る戦場の景色を移動させていく。 まず映ったのはアーチャーのサーヴァント、穹が戦地に遺した矢が突き刺さる公園だった。 そしてすぐに千里眼に見える景色を切り替える。 グングニルの名を冠する槍を持つランサーのサーヴァント、レミリア・スカーレットを彼方より見やる。 そしてとある世界において『主神の槍(グングニル)』の材料となった、生きるゴフェルともいえる存在……今や聖柱と呼ばれる存在になったテイトクを睨みつける。 材料はある。 あとは召喚に適した環境と、肉体のピークのタイミング。 「必要なものは引力である。月と地球の引力が条件を満たすその時に、俺はオティヌスをこの身に宿す疑似サーヴァントとなる」 そしてまた、千里眼に映る世界を切り替える。 右眼の視界に捉えたのはこの地で誰より因縁深いサイキッカーだった。 太陽(みろく)の対となる、月(アゲハ)の姿。 「生きてこの世界を見届けろといったな、夜科アゲハ。 結局俺の作る世界は破壊の果てにあるようだ。世界が俺や仲間を殺すなら、俺はその世界を焼き尽くす。 俺の選んだ道はお前の目にどう映る?」 数多の剪定事象で殺し殺され、一度だけ共通の敵を見据えた男。 ドルキ以外にはおそらく唯一自分と同じ高みに至り、同じ世界を異なる見方で捉えていた男。 「世界をまわり、仲間を集め、草の冠から始めるつもりだったんだよ。 それが、集めた仲間が世界に殺されるのを防ぎたければ冠位(グランドキャスター)の力が必要なんてな。 世界樹の力を結集した、最高級の草の冠を用意する羽目になってしまった。 姉さんの言いたかったのはそういうものじゃないんだろうが……10年経とうと、その成れの果てを知ろうと俺にはやはりこれしかできないらしい」 「月は近づく。天国の時は近い……さて。オティヌスの触媒でもある、弩と木片の回収に行かねばな」 【天戯弥勒@PSYREN-サイレン-】 [状態]魔力(PSI)消費(小)、『始祖の巨人』及び『進撃の巨人』吸収 [令呪]三画 [装備]オティヌスの右眼(EXランクの千里眼) [道具]フォルマ:世界樹の木片 [思考・状況] 基本行動方針:オティヌスの疑似サーヴァントとなり、人理に刻まれた自身と仲間の死を歴史から焼却する 1.『槍』と『弩』を回収するため穹の遺品、レミリア、テイトクのいずれかのもとへ向かう 2.オティヌスを召喚する [備考] ※エレンの死体をセフィロトを通じて喰らいました。『始祖の巨人』、『進撃の巨人』の力を一部得ています。 【飛鳥了@デビルマン】 [状態]健康 [令呪]??? [装備]??? [道具]??? [思考・状況] 基本行動方針:神々との闘争に勝利し、デーモンの天下を 1.聖杯戦争を通じて明たち同胞に神を敵としてもらいたい 2.神々との闘争に備えて準備。その方策として受肉した明を地獄に送る 3.必要に応じて参加者にも主催にも介入する 4.戦力増強のためルイと子を産むことも考える [備考] ※ルシファーの男性としての面を強く顕現した分身です。 両性具有の堕天使としての特徴を失うことで神々の一派の目を欺いています。 [全体備考] ※ノルンが死亡しました。それにより暁美ほむらの時間操作の制限がなくなっています。弥勒の見立てでは夜明けごろには時間遡行も可能と予想しています。 BACK NEXT 065-b 魔なる柱雷のごとく出で 投下順 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 057-b 翼をください 天戯弥勒 飛鳥了